まなび、かく、ブログ。

まなぶことは、生きること。

アメリカ生活をいっそう充実させるための唯一の心構え

『本物に出会うために、わざわざ足を運ぶ!特に国立公園は超絶おススメ』

 

門下生

『師範、私もアメリカでの単身生活がはや1年になりました。平日は業務に忙殺されていますが、土日はゴルフ三昧で楽しんでいますよ』

 

師範

『ほう、それは良いな』

 

門下生

『日本よりプレー代が安いし、そこら中に整ったゴルフ場がありますから、アメリカはまさにゴルフ天国です!』

 

師範

『楽しそうじゃないか』

 

門下生

『逆に、ゴルフぐらいしか楽しみがないですから、ここは。食べ物もおいしくないし、街へ出かけても休日まで英語で会話したりするのが億劫で。結局、いつも同じ単身日本人の集まりでゴルフに行くぐらいでしか、時間を潰せませんよ』

 

師範

『・・・それは少し残念な考え方だな。アメリカ生活の醍醐味を味わっていないとも言える』

 

門下生

『え・・・でも私は今の生活を楽しんでいるわけだし、幸せなのだから問題ないでしょう?』

 

師範

『ああ、本人が幸せならそれで問題はない。ただアメリカという国には経験するに値する素晴らしい魅力がゴロゴロ転がっている。それを知ろうとせずに、見限っているような姿勢では、気づかないうちに損をしているかもしれない、と言っているのだ』

 

門下生

『師範はアメリカ生活歴、8年でしたよね。素晴らしい魅力・・・ですか・・・』

 

師範

『君は昔、ロックンロールに熱中していた、と話していたな』

 

門下生

『ええ、学生時代の話ですが・・。わざわざ横浜から渋谷のライブハウスまで通い詰めては、インディーズバンドのライブに熱中した時期がありました』

 

師範

『知っての通り、アメリカは世界的なロックスターやアイドル、エンターテイナーを数多く生み出し続けている。

エアロ・スミス、ボン・ジョビ、レッドホットチリペッパーズ、ジョン・メイヤー、レディー・ガガだってそうだ。数えきれない。

その様な一流のエンターテイナーの多くは今なおアメリカ国内で精力的に活動を行っているから、君にその気があれば、すぐにチケットを購入して見に行くことが出来る』

 

門下生

『え!?』

 

師範

『NBA、MLB、NFLなどの超一流のスポーツをライブ観戦するのも、衝撃的な経験になるだろう。

オリンピック以上のレベルの試合が、毎週のようにそこら中の街で繰り広げられている、と思うとワクワクしないか?

プレーのレベルの高さに圧倒されるだけでなく、試合前後や途中のエンターテインメントや、観客の反応を見るのも楽しいものだ。

そのあたりは現地に赴かないと決して味わうことはできない』

 

門下生

『現地に足を運んで初めて分かる魅力がある、ということですね』

 

師範

『その通りだ。

ウイスキーが好きなら、ジャック・ダニエル、メーカーズマーク、ワイルドターキーなどの名門蒸留所の工場見学に参加するのもよいだろう。

ギターが好きなら、マーティン、ギブソン、テイラー、フェンダーなどの工場を訪ね、これらも工場見学に参加するのがよいだろう。

宇宙開発に興味があるなら、フロリダ、テキサスにあるNASAの施設も大変面白い。

もちろん、今述べたのは、メイドインアメリカのほんの一例にすぎない』

 

門下生

『へえ・・・全部アメリカなんですね!ギター工場なら、見てみたい気がします』

 

師範

『しかし、最も現地を訪れる価値のあるものは、別にあると思っている』

 

門下生

『。。。。それは、いったい?!』

 

師範

『国立公園、一択だ』

 

門下生

『国立公園、ですか。

たまに同僚が訪れた話を聞きます。良かったという話も聞くし、イマイチだったという話も聞きます。

正直私は自然に興味がないですし、わざわざ訪れても、楽しめない気がしているんです』

 

師範

『それは食わず嫌いのようなものだよ。とにかくその場所を訪れ、自分の足で歩き、自分の5感を使って味わってみる前に、興味がないなどと切り捨てるのはよくない。視野が勝手に狭くなってしまうものだ』

 

『国立公園は、スケールが圧倒的にでかい。

想像をはるかに上回るレベルで、とにかくでかいのだ。

ヨセミテ国立公園のグレイシャーポイント、ハーフドームはこの世のものとは思えないほどの絶景だし、

イエローストーン国立公園で、500頭ものバイソンの群れに遭遇した時は鳥肌が止まらなかった。

グランドキャニオン国立公園で見た朝日は、言葉で表現することはできない。

一流のカメラマンを持ってしても、その魅力をほんの数%しか切り取ることはできないだろう。

繰り返しになるが、

実際に訪れて、自分の足で歩いてこそ、足裏の感触、匂い、温度、湿度、などとともに脳裏にはっきりと刻まれるものなのだ。それが、経験する、ということであり、知っている、ということでもある。』

 

門下生

『ネットで検索すれば、何でも知っているつもりになってしまう今の時代だからこそ、

知っている、ことの本当の意味を考えさせられますね』

 

師範

『その通りだ。そしてもちろんそれは、アメリカ生活に限ったことではない。全てのことに対して同じことが言える。

知っているのか、知ったつもりになっているのか、いつでも自問しなくてはならない』

 

門下生

『・・・(目をつむり、自問している)』

 

師範

『話が少し拡大してしまったが、

要はアメリカには訪れるべき《一流》が山とあり、それらを《知る》には自らの足で訪れ、5感を使って味わう姿勢が大事だ、ということだ。その最たるものとして国立公園を私は強く推す。

海外赴任、などの期間限定生活ならなおさら、休暇や週末を無駄に過ごすことなく、色々な所へ足を運ぶことを勧める。

きっとその様な経験は、日常の業務に対してもポジティブなエネルギーとなって返ってくるだろう』

 

門下生

『帰任まであと2年か・・・師範!どこかへ出かけたくてうずうずして来ました!

さっそく今夜、休暇の一人旅の計画を立ててみます!』

 

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

どのような環境・境遇にいたとしても、自分から進んで経験・体験することで世界は広がるし、楽しみも広がっていくものですよね。

人生の幸福度を上げるためにも、その様な感受性を、失わずにいたいものですね。