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ホリエモン『多動力』解説

ホリエモンこと堀江貴文さんの著書『多動力』が話題を集めています。

インターネット以降のテクノロジー革命の真っただ中にいる今という時代に、

仕事に対する考え方も変革が求められています。

1つの業界、1つの仕事、1つの専門領域、そのように

『ただ1つ』に特化してしまうことが、

ある時代では武器であったかも知れませんが、

これからはリスクになる、とこの本では説いています。

それでは、これからの時代に必要な、仕事に対する考え方とはいったいどのようなものか?ホリエモンのメッセージを、今日も会話形式でひも解いていきます。

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門下生

『ホリエモンの多動力、読了しました!

いやあ、勉強になりました。

ホリエモン節満載で、痛快ですし!』

 

師範

『ほう。もう少し詳しく感想を聞かせてくれ』

 

門下生

『これからの時代に求められるのは、マルチタスクをこなしまくれる力、つまり多く動く力=多動力ということです。

テクノロジーの加速度的な進化で、

従来の業界や職種といった枠組みが崩壊していきます。

1つの業界、1つの専門領域、1つの技術、しか持たないものは、この新たな枠組みにおいてはリスクを抱えていくことになる、と説いています。

 

複数の分野に対し、専門知識を身に着け、人材としての希少性を高めていく働き方が求められる、と。

 

確かに、従来人間がこなしてきた業務の大部分が近い将来高いレベルの人工知能を備えたロボットに取って代わられると言われています。

 

その時に私の持つスキルが1点集中のもので、それがロボットに取って替わられたとしたら・・・ ぞっとします・・・! 多動力、私も意識していかないと・・・!』

 

師範

『そうだな。

今の常識が、1年後には時代遅れになっているだろう。

時代は急速な変化を見せている。

いつまでも変わらない者は圧倒的に淘汰されていくだろうな。

 

自分を変えていく行動を取るときに、意識すべきワードとして

多動力をつける、というのは素晴らしい考えだ』

 

門下生

『よし、

今年は株への投資、ブログ、ギター、経済、自己啓発の勉強・・・英会話に、中国語・・・色々初めて動き出すぞ! やりたいことがたくさんある!!』

 

師範

『ははは

だが落ち着け。一度に一気に浅く広く知識を積み込みすぎると、

結局《ただフワフワしている人》になってしまうぞ。

 

ホリエモンが本書で特に強調しているのは、

《猿のように没頭し、ハトのように飽きる》意識だ。

 

猿のように没頭する、というのは

並大抵の没頭レベルではない。

 

その領域において、100人に1人ほどの、

相当レベルの知識・スキルを身に着ける、が目安になる。

 

浅く広く、適当に、という知識では

その目安には到底届かない。

 

希少人材を目指すなら、《没頭のフェーズ》を重視すべき、ということだな!』

 

門下生

『なるほど・・・。

浅く広く、ではなく、

深く理解する、その領域を複数持つ、そのような意識が大事ですね』

 

師範

『そうだ。

簡単ではない。

だが、積極的に学び続ける姿勢と、アウトプットし続ける姿勢、

そしてそれを継続する習慣力をもっていれば、

自分の実力として積みあがっていくだろう。

 

結局は、1つ1つ積み上げていく力。それが多動力の本質なのだろう』

 

門下生

『学び続けます!』

 

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いかがですか?

 

ホリエモンさんは、

あちこち適当に手を広げることを多動力と定義づけているのでは決してありませんよね。

 

深い没頭のフェーズを経て、自分の強みとなる専門領域を持ち、

ただその領域にいつまでも固執し続けるのはリスクであり、

複数の専門領域を形成し、

そのコンビネーションで人材としての希少性を高めたものだけが、

変化の激流の中で生き残れる、というメッセージを

しっかり読み取りたいですね。