書評 稲垣栄洋著「#雑草という戦略」
冬季の連休中に読んですごく感動した本を紹介。
稲垣栄洋著「雑草という戦略」
そこらじゅうで厄介者扱いを受けている植物の「雑草」に焦点を当てて、
厳しい生物界を生き抜くための「戦略」を紐解き、
ビジネスへ役立つ気づきを与えてくれます。
雑草といえば、
一般的には「踏まれても何度でも立ち上がる不屈の精神」
というような解釈をされがちですが、
実際にはそうではなく、
「踏まれたなら踏まれたなりに、その環境の中でいかにして種子を残すか、に全力を注ぐ」のだそうです。
この一文はグサッと刺さりました。
つまり劣悪な環境や逆境であっても、「種子を残す」という
「本来の目的を失わないこと」こそが本当の雑草魂ということです。
また雑草は、
限られた環境におけるナンバー1でオンリー1な存在であるということ。
コアコンピタンスを徹底的に磨き上げ、繁栄していくしぶとさよ。
劣悪な環境でも、その中でできる限りのパフォーマンスを発揮する。
好条件の環境なら、それこそいかんなくその能力の限りを発揮する。
ビジネスを取り巻く環境の厳しい時代。
雑草に学ぶべきものは多い!