【Mobility Transformation Online-移動の進化への挑戦-セッション2-4】
今日はオンラインセミナー「Mobility Transformation Online-移動の進化への挑戦-セッション2-4」を受講したので、学びのメモと感じたこと・意見を記します。
<学びメモ>
セッション2
Maas時代における保険の新たな価値
講師:損保ジャパン安藤さん Smart Drive石野さん
- 損保ジャパンの売り上げの60%は自動車関連領域から。
- 従ってMaaS、CASEの時代の潮流の中で保険も進化する必要あり。従来の延長線上に保険の未来はないという危機感あり。
- 従来の商品視点から顧客視点へ視点を変えていくことをマストと捉えている。
- 自動運転、シェアリングが発展してくる中で顧客の新たな課題(インサイト)をとらえて、足かせにならない、むしろサービスの進化を後押しする保険を提供していく。
- ただし顧客自身もインサイトに気づいていない。それを掘り起こすのにデータ解析がマスト。
- データ解析のテクノロジー企業と提携しながら、より一個人の視点に則したインサイトに訴えかける保険サービスを提案・展開していく。
セッション3
大手企業とスタートアップ企業の協業によるDX推進事例
講師:住友商事荒川さん Smart Drive石川さん
- 大手商社住友商事としても社会インフラ整備の視点からMaaSへの取り組みを重視しており、車内横断的にDX関連部署を設け社会実装など着手している。
- 具体的にはオンデマンドバスの実装を行い、Smart Driveと協業でデータ解析を行っている。商社もスタートアップと連携が必須。単体ではだめで共創時代。
- 技術力よりも課題発見力と発見した課題解決の実行力が求められており、商社として蓄積したノウハウが生かされていく。
- アフターコロナで人の価値観、移動に対する考え方が変化していく。そこに新たな課題が発見され、解決していく実行力が必要。そのためにデータ収集し分析していく。
- データもやみくもに集めるだけではごみの山。課題解決からの逆算で宝の山に変えていく。そのためにデータ分析の専門家の力がいる。それはSmart Driveのようなスタートアップ企業でもあるし、別のプレイヤーかもしれない。業態の垣根を超え連携を加速させていく。
セッション4
データとアーキテクチャ-MaaSでのサービスの進化と可能性-
講師:プレイド牧野さん Smart Drive岸田さん
- MaaSはまさにこれからの成長領域。いわば2000年ごろのインターネット普及時代のような地点。課題とビジネスチャンス豊富。
- WEBとリアルの境界線は薄れていく時代に突入している。WEBはリアル化へ(一個人のニーズに訴求するサービスの増加)、リアルはWEB化へ(あらゆるものがインターネットでつながる)。
- 一個人のニーズを満たすサービスの創造には、やはりデータ収集と専門家による分析が必須。そのためAI研究の専門プレイドとデータ解析専門Smart Driveのような連携も必然的に生まれる。
<感じたこと・意見>
- MaaS領域においてあらゆる業界間の連携が日本でも実際に具体的に進んでいる。
- 従来の自社の強みやノウハウと、Smart Driveのようなスタートアップ企業の、データ収集・分析の専門的な力がスピーディに掛け合わされることで、MaaS時代の新たな課題解決のサービスが生まれる。
- データも集めるだけではごみの山。課題から逆算して収集する・分析することで宝の山になる。では課題は何か?本質的な課題を正しくつかむことが大事だと思う。
- After/Withコロナで人の移動への考え方・価値観が変わりニーズや課題も変わっていく。その変化を的確に捉えて、サービス実行に移していくには、今日の3セッションのような連携がマスト。具体的な事例の中身を知れて勉強になった。
MaaSの概念を理解しビジネスのヒントを得るのにこの本は必読だと思う。
私も何度も読み返しています。