リビングで黙って本を読む父の背中に教えられ
今週のお題「お父さん」
今週のお題について書いていきます。
私の父は、読書家でした。常に何かの本を読んでいました。
休日は早朝から1時間ほど散歩し、朝食を摂って読書。
昼食を摂って読書。
夕食を摂って読書して就寝。
こんなイメージです。
書斎にこもって、というわけではなく、
子ども3人のいる騒々しいリビングでソファに座って、
ゆったりと読書。
そのソファの周辺には少し違った速度で時間が流れているような感じでした。
言葉には重みがありました。
読書で膨大な知識をインプットしているせいか、
子どもの頃の私にしてみれば、父はまさに歩く辞書。
何でも知っていて、
色んな事に対し、独特の切り口で独自の意見を持っている。
博識で聡明、ユーモアのセンスがあり、時に家族を大いに笑わせてくれました。
今思うと、父から発せられた言葉以上に、
リビングで、静かに悠然と読書する無言の「姿」にこそ、
私たち子どもらは影響を受けたような気がするのです。
兄弟3人は全員よく本を読む大人になりました。
悩んだとき、壁にぶつかったとき、
書物に解をヒントを見出そうとします。
本は新たな世界の見方を示してくれて、
いかなる時にも道しるべになってくれました。
これからもそれは続いていくでしょう。
そんな習慣に無言で導いてくれた父に、感謝をしています。