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鬼良書!【速さは全てを解決する『0秒思考』の仕事術】重要なエッセンスまとめ

元マッキンゼーでブレークスルーパートナーズの赤羽雄二さんの名著

【速さは全てを解決する『0秒思考』の仕事術】重要なエッセンスまとめ。

 

社会人経験のある人はほぼ間違いなく共感するだろう「あるある」に対し、

具体的かつ明確な「対応方法」を提示する「実用書」。

 

スピードが「質」も「やる気」も連れてくる。

と断言してくれる潔さよ。

 

悩めるサラリーマンに、あいまいではなく明快なアクションをもたらしてくれる、

現代の必読書だ!

 

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日本のホワイトカラーの生産性の低さ3大要因は、

  1. 自分で決定し推進しきれない多くの経営者や部門長
  2. 部門内外の調整につぐ調整
  3. それに伴う膨大・過剰な書類作成

 

とまずバッサリ切る。大納得だ。

またその無駄に気づいていない上司のあまりに多いこと。

そのことこそが本質的な問題だと赤羽氏は言い切る。

そのうえで、

自分で決定し推進しきれない多くの経営者や部門長」を

すぐに変えることは出来ないから、と現実的な視点に立ち、

部門内外の調整につぐ調整

それに伴う膨大・過剰な書類作成

に生産性を上げることで対応していくしかない、と言い切る。

 

悲しいかな変われない組織、上層部の凝り固まった考え。

そこにこだわり続けるのではなく、

自分にできる生産性向上によって、

無駄を削ぎ落していく努力をしよう、というのだ。

このスタンスにも大納得だ。

 

本書では具体的な手法が様々紹介されているが、

超重要なキーエッセンスとしては、

「工夫してスピードを上げることがカギ。

スピードを上げPDCAを高速で回し、仕事の質も向上させよう。

そうすることで好循環がうまれ、あらゆる仕事がうまくいく」というものだ。

 

これも私は大納得。実感を通して納得している。

スピードを上げていくと、

仕事に追われている感より、追っている感が強くなり、

ストレスも軽減される。

周囲からの評価も高くなり、スピードを上げること自体が楽しくなってくる。

結果、仕事の質も上がってくる。まさに好循環だ。

仕事に追いまくられていると、こうはいかない。

スピードは、精神衛生上にも非常に大事なのだ。

 

この鍵となる「スピード」を追求するための、

具体的な施策が本書では多数紹介されている。

 

中でも私が超参考にしたいと思った5点をここで紹介したい。

  1. メモ書きで0秒思考を目指す(論理的思考のトレーニング)
  2. メモ書きを活用して資料作成を最善最速で仕上げる
  3. 「深堀り」で真実を探求する
  4. 全体像を上司に確認しつつ進める
  5. 会議の数、時間、出席者を半減させる

 

細かくは本書を読まれることを推奨するが、

要は「回り道、やり直し、重複などのあらゆる無駄を排除し、最短距離で課題のど真ん中へ向かおうぜ」ということに集約されると思う。

 

メモ書きトレーニングで論理的思考力を養えれば、

(赤羽さんのように0秒思考を手に入れれば・・・)

あれこれと回り道に足を取られずに済む。

 

その考え方で資料作成に臨めば、

しっかり思考した結果を資料化していく作業になって、

これも回り道・無駄足を回避できる。

 

課題の「深堀り」で本質をつかめれば、

本質以外のさまつな事象に思考を惑わされることもなくなるだろう。

 

指示があいまいで優柔不断な上司にも、

こまめに「方向性の確認」をすることで、

うんざりするような無駄のくりかえしを減らせるだろう。

 

そういった工夫をすべてふくめて、

赤羽さんは「速さ」だという。

 

本書を何度も読み解き、

つまり「速さ」とは

「本質を素早く見抜き、本質の課題解決に最短距離で向かうこと」だと理解した。

そのための具体的な考え方、再現性のあるトレーニング方法があり、

その習得こそ成長したいビジネスマンに必要なことだと思う。

 

その結果、仕事の質も上がり、

周囲からの評価も上昇し、

会社人としての好循環を生むのだろう。

「速さは全てを解決する」は実に本質を射抜いていると思う。

折に触れて読み返したい「鬼良書」である。

 

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

  • 作者:赤羽 雄二
  • 発売日: 2015/02/02
  • メディア: Kindle版